「好きなことをやる」というビジネスモデル【Stylish Ideaメールマガジン vol.198】
前回のメールマガジンでは、目標設定についてモチベーションに頼る必要はないと書きました。
・モチベーションに頼らない目標達成【Stylish Ideaメールマガジン vol.197】
https://www.stylishidea.co.jp/2018/12/17/newsletter-0197/
詳しくは上記のリンクから読んでいただくとして、長々と書いたこの記事の肝は最後の方に書いた
「うまくいかなくなった時は自分自身に戻る。」
という、この一行に尽きます。
もっとザックリと言い換えてしまうと、
「自分が好きなことをやる」
ということです。
スモールビジネスを立ち上げようとしている人に非常に参考になる『ビジネスを育てる』という本があります。
『ビジネスを育てる』の著者ポール・ホーケンは、『シナリオ・プランニングの技法』という本で著者のピーター・シュワルツの親友として登場しています。
『シナリオ・プランニングの技法』の第2章で、シナリオプランニングは大企業のものだけでなく小さな会社でも使うことができると主張するため、ポール・ホーケンの会社での事例を紹介しています。
『シナリオ・プランニングの技法』を読むと、ポール・ホーケンはピーター・シュワルツとシナリオプランニングにも取り組んでいるそうです。
余談はさておき、『ビジネスを育てる』の中でポール・ホーケンは、成功するビジネスについて次のように紹介しています。
「成功するビジネスというのは、個人がのびのびと自己を表現することでもたらされる」という信念にもとづいて話を進めていくつもりだ。
『ビジネスを育てる』(23ページ)
ここで注意しなければいけないのは、
「のびのびと自己表現できるもの=常に楽しい」
というわけではありません。
それはこの本を読むことで理解できますし、好きなことをビジネスにしたとしても楽しいことばかりでないのは想像がつくでしょう。
前回のメールマガジンでの言葉で言い換えれば困難があったとしても、それでもこれを実現したいと思えるものが、ポール・ホーケンが言う「のびのびと自己を表現する」というところに通じるものなのかもしれません。
では、のびのびと自己表現できるものを自分でもビジネスにしよう!と思ったとしても、なかなかそう簡単に動けるものではありません。
のびのびと自己表現できることへの挑戦(独立や転職、異動などさまざまありますが)を考えたとしても、その直後に、
・それでやっていけるんだろうか…?
・やるとなると親/家族に何か言われるのでは…?
・今よりも世間体が悪くなるのでは…?
と、いろいろなことが浮かんできてしまいます。
しまいには、「夢を見るのはやめよう」などと今の状況にとどまることの理由を探し始めます。
そのような時は、冒頭で紹介したように
・「自分自身に戻る」
・「自分が好きなことをやる」
に立ち戻ってみるべきなのです。
例えば私の場合、シナリオプランニングとその関連で取り組むこと、起きることが大好きで、四六時中ずっと考え続けていても苦になりません。
もちろん、その大好きなものに携わり続けるために考えなくてはいけないことはたくさんあります。しかも、その実現は簡単なものではありません。
しかし、そういう簡単ではないことを続けていくためには、前回お伝えしたように「それでもこれを実現したい」というものが欠かせないと実感しています。
「実現したい」ことを実現するための手法やツールは、実はたくさんあふれています。
しかし、そういう手法やツールに飛びつく前に他でもない自分として持つべきもの、それは"好きなことをやる"という確信ではないかと
思うのです。
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