シナリオプランニングを使った未来起点アイデアソン【Stylish Ideaメールマガジン vol.244】
シナリオプランニングと聞くと、シナリオを自分たちでつくるところに意識がいきがちです。
しかし、公開セミナーやこのメールマガジンでもお伝えしているとおり、シナリオプランニングでのシナリオはアウトプットではなくインプット。
シナリオをつくって終わりにするのではなく、つくったシナリオを元にして、さまざまな取り組みにつなげていくことが重要になります。
では、インプットとしてのシナリオを使ってどのような取り組みをすると良いのでしょうか。
そのひとつの取り組みがシナリオを元にした未来起点のアイデアソンです。
大まかに言うと、完成したシナリオを元にして、「そのような未来に向けて、自分たちは今から何をするべきか?」を考え、発表するという形式で進めています。
この形式を基本型として、それぞれの組織の状況にあわせて、
- 誰を集めて開催するのか?
- 何を目的としてアイデアを出すのか?
- 出てきたアイデアの評価基準をどうするのか?
- 良いアイデアをどう形にしていくのか?
- アイデアソンの前後に何をやるのか?
などを検討しながら、全体を設計していきます。
現在のように不確実な時代では、どのような組織もシナリオプランニングを使いこなすことは欠かせなくなってきています。
しかし、組織内のすべての人がシナリオをゼロからつくれるようになる必要はありません。
それよりも、予めつくられたシナリオを元に、組織内のあらゆる立場の人が、顧客のニーズの変化や、自社にとっての機会や脅威を見極めた上で、その対応についてのアイデアを出していく。
そういう取り組みを全社的に進めていくことが前回のメールマガジンでもお伝えした、シナリオプランニングを組織に埋め込むことにつながっていきます。
・シナリオプランニングを組織に埋め込む【Stylish Ideaメールマガジン vol.243】
最近は、シナリオ自体は弊社が作成し、そのシナリオを元にアイデアソンなどの取り組みを社内で進めていく事例も増えてきています。
全員参加型で楽しくシナリオプランニングを組織に埋め込んでいく取り組みとして、未来起点のアイデアソン、ぜひ取り組んでみてください。
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単に複数シナリオをつくって終わりにしないためにも、プロジェクト等の設計時点からご相談いただくことをお薦めしています。